Martin Factory Tour 2024

マーティン・ファクトリー・ツアー 2024 レポート 2024.12.4

2024年11月12日(火)〜16日(土)の日程で米国ペンシルベニア州ナザレスにあるMartin社へ行って参りました!

Martinギター日本代理店の黒澤楽器店のスタッフのアテンドで、Martin Custom Shop 製品を取り扱う7社が参加。

弊社オーダー・モデルの木材選定、Martinスタッフが考案したカスタム・モデルの買い付け、工場視察、ミュージアム見学を行います。

福井からだと片道に丸一日かかるので実際は2日間の訪問です。

東海岸側、ニューヨーク州の下に位置するペンシルベニア州は比較的涼しい気候の土地ですが、今回は寒い!日本より10度以上寒い!ちょっと油断してました。上着がないので重ね着しまくってます。

アメリカ初日は到着が夜だったのでホテルに直行、夕食、就寝となりました。こちらでの定番メニュー、どでかいピザと鶏の素揚げにチーズのディップ・ソース。シンプルな味付けで美味しいです!

翌朝。と言っても時差ボケで朝4時ごろ起きちゃいます。仕方なくホテルの外ベンチでぼーっと空を眺めます。暗いうちから朝日が昇るまで。仕事中に寝たらどうしよ、とか考えながら。

朝食は個人的にお気に入りの自分で焼くスタイルのワッフルです。Martin社訪問では毎回同じホテルなので慣れたもんです。

ワッフルを焼く横でドリンクの機械が豪快に壊れてオレンジジュースが撒き散らされています。なのでドリンクなしです。アメリカに来たなー。

ホテルからバスで移動し、Martin社訪問1日目。私の立ち位置が悪く、わかりづらいですが、地面のタイルがギターの形になっていて、玄関の外はヘッドとネックの部分があります。

中に入るとボディ部分があり、サウンドホールの形の受付カウンターがあるシャレの効いたデザインになっていますが写真を撮り忘れました。ロビーにはインテリアに車が飾ってあり、定期的に変わっているようです。今回はマーティンさん所有の古いポルシェ!かわいい。

訪問1日目はウッド・セレクション。オーダー・モデルの木材選定になります。各社それぞれが考えたモデルに使用する木材を直に選定していくとあって、責任重大です。ボディ・サイズや木材の組み合わせから想像されるサウンドによりマッチし、さらに良いギターになるように慎重に木材を選びます。選んだ木材にはお店の名前と識別番号がサインされます。

木材の選定はトップ材だけでなくバック材も選びます。今回は受注ストップとなっているマダガスカル・ローズウッドも特別に用意されました!タビーズではOOO-28アディロンダック・スプルース OOO-42アディロンダック・スプルースVTS のバック材にマダガスカル・ローズウッドを使用したモデルをオーダー。出来上がりは1年ほど先になりますが楽しみにしていてくださいね。

1日目の最後はMARTIN MUSEUMへ。Martinの歴代モデルやアーティストが使用した楽器、歴史的価値のあるものなど様々なアコースティック・ギターが並ぶ他、昔の工場で使用されていた工具やマーティンさんの趣味で集めた仏像?など様々なものが展示されています。

昔販売されていたエレキギターやアンプもあり、非常に興味深い展示です。顔はめパネルもあり、記念写真もバッチリ!私は恥ずかしかったので黒澤楽器さんのスタッフにご協力いただきました。

ここMartin社は一般の方も入れるギターファンの聖地的な観光名所になっていて、解説つきの工場見学、ミュージアム、お土産店が回れるとても楽しい施設となっています。Martinファンなら一度行ってもらいたい場所です!(すーごく遠いですが。)

2日目はプリビルド・セレクション。Martin Custom Shopのスタッフがデザインした一本モノが並び、その買い付けになります。

約30本のプリビルドをMartin Custom Shopスタッフが一本ずつプレゼン。もちろん自分たちでもしっかり試奏して目星をつけます。

買い付け方法は各社好きな一本を指名していくドラフト制。指名が重なったら抽選で決めます。それを繰り返していく形で。

 

弊社はスモールサイズのギターを特に好んで仕入れているので今回もかなり良いギターに巡り会えました!

3本買えたので簡単にご紹介します。近日中に入荷の予定です!

CTM OO-12FRET

[Top : Sinker Redwood Side&Back : Figured English Walnut]
¥2,278,000(税込)SOLD OUT

トップ材のSinker Redwoodの「Sinker」とは水の底に沈んでいたことを示しています。水の底では酸素が不足しているため木材は腐敗せず、丸太から樹液や水分が浸出され、ゆっくりと熟成、硬化していきます。時には数百年前の木材となることも。ダイナミックで繊細、音の速度が早く、豊かな倍音を持つ素晴らしい木材となります。サイド&バックには虎目のでたイングリッシュ・ウォールナットを採用し、高級感のあるインレイを伴い見た目にも美しい個性的なギターとなっています。

CTM OOO-18 1933 Ambertone Burst

[Top : Adirondack Spruce Side&Back : Mahogany]
¥1,028,000(税込)

軽やかな響きを持つOOO-18をカスタムショップで作るとこんなにも華やかで美しいサウンドになるのか。感動の一本。力強い鳴りのアディロンダック・スプルースに上質なマホガニーの組み合わせは素晴らしいです。カラーリングに1933 Ambertone Burst を採用。レギュラーモデルでは基本的には使われることのないアンティーク・カラーでOOOの小ぶりなボディをよりスタイリッシュに演出しています。

ヘッド・プレートのグロス仕上げも何気に特別感があって嬉しい仕様です。

CTM OO-12FRET

[Top : Sitka Spruce Side&Back : Machiche]
¥998,000(税込)

実にシンプル。この上なく潔いデザイン。だけど何故か気になる、手に取ってしまう、ついつい弾いちゃう、あー気持ちいい。そんなギターです。サイド&バックに使われているマチーチェはルックス、サウンド共にローズウッドとマホガニーのいいとこ取りをしたような木材で、長いサスティーンと鮮明なアタックが特徴。レスポンスもよく、優れた音量を持った木材です。コロコロとした音色にボリューミーな響き、一音一音がクッキリと華やかに鳴る極上の心地よさのギターです。

Martin訪問の最後は工場見学。親子3代でMartin社で働く人がいるほどこの街に根付いており、時代が変わっても最後は人の手で作る、伝統の技術が受け継がれています。一方で、最新の機械も導入され、他のどのメーカーにも真似のできない、伝統と最新の技術が組み合わされているのがMartinです!

おまけで。すでに退職しているレジェンドなお二人がたまたま、Martin社に遊びに来ていました!

一人はクリス・マーティンさん。もちろん「Martin」のマーティンさんです。前CEOですね。公表禁止のギターを持って現れたので切り取り写真となってしまいました。

もう一人はディック・ボークさん。Martinにアーティスト・リレーションを設立した人物でエリック・クラプトンやジョン・メイヤーとも繋がりを持つ方です。とても気さくな方で絶対覚えてないと思われる私にも久しぶりーってノリで写真撮ってくれました!

ツアー参加者みんなで記念撮影。東京、大阪、京都、新潟に我々福井と様々な地域から集まった訳ですが、今回交流を持てた事を今後に活かして、情報交換したり、共同開発モデルを考えたりとしっかり共存共栄して、お客様にもっと喜んでいただける事をやっていきたいと思います!オシマイ!

お問合せはこちら

お問合せはお気軽に

0778-78-2202

メールでのお問合せは24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

アクセス

住所

〒916-0038
福井県鯖江市下河端町607